つちのこクラブ物語 その29
2009.02.28 Saturday 18:42
さてさてオリオン座の真ん中にある
三つの星、親孝行星の話でもしましょうか...
昔、天竺という遠い異国に王様がおられました。
占い師に宮殿のそばに溜め池があると
縁起がいいと言われたので
早速、ため池を作る事にしました。
すると池開きの前に、ひとりの若者が、
天ぴん棒で水がめをかついでやって来て、
水をくんでしまいました。
それを見つけた王様は、腹たちまぎれに矢で
その男を射ころしてしまいました。
その後、その若者はサンワンといって、
かねてから大評判の、孝行息子だと王様は知りました。
両親は目が不自由で、サンワンは
いつも籠に乗せてかついであるき、
この日も、両親が喉が乾いて
水を飲みたいと頼んだので、
何も知らずに、その溜め池の水をくんだことが
あとになりわかりました。
王様は大変に後悔して、
自分で水がめをサンワンの両親の
ところへ運んで、深くおわびしました。
そうするとサンワンの天びん棒が
空に昇りサンワンと天秤が
永遠に夜空で輝く事になったそうな。。